- エンジニア2年目だけど転職ドラフトに参加してみようか迷っている
- 2年目のエンジニアが参加したらどれくらいのオファーがもらえるんだろう?
- 経験が浅くても転職ドラフトを活用して市場価値を高める方法が知りたい
こういった疑問に答えます。
この記事を書いているぼくは実務経験1年8ヶ月のエンジニアです。
転職ドラフトで720万円の内定を獲得し、転職することを決めました。
現在の年収が470万円なので、250万円の年収アップになります。
記事の前半では転職ドラフトで内定を獲得するまでの経緯とその感想を、後半では転職ドラフトを活用して市場価値を高めていく方法を具体的な経験に基づいてまとめます。
※この記事は転職ドラフトスカウト体験談投稿キャンペーンに参加しています。
【転職ドラフト】2年目エンジニアが720万円の内定を獲得した話
まずは獲得した内定の概要を説明します。
- Fintech系のスタートアップ(上場企業)
- メンバークラスとしての採用
- 年収は最低720万円(個人のパフォーマンス次第で上振れあり)
- Go言語とマイクロサービスを採用
Go言語の経験を積みたいと思っていたため、指名をもらった時点から魅力を感じていました。
メンバークラスでありながら720万円もの金額を出していただけるため、入社後の収入アップの余地も大きそうだなと判断しています。
さらに事業内容にも魅力を感じたことから、転職を決断しました。
マイクロサービスなど、現職とは異なるアーキテクチャで構成されているため、キャッチアップを頑張りたいと思います。
当時のスペック
続いてはこの内定をもらった当時のぼくのスペックです。
- 年齢は28歳
- 年棒は470万円
- 指名をもらった時点での実務経験は1年5ヶ月
- Ruby界隈ではそこそこ知名度のある自社開発企業に在籍
- Vue.jsとRuby on Railsを用いてフルスタックに開発を担当
- 非同期処理やパフォーマンス改善、技術的負債の解消に外部APIとの連携など幅広く経験
- インフラの構築には直接携わっておらず、レビュワーとして少し関わった程度
- ビジネスサイドと仕様検討のコミュニケーションなども多い
- アウトプットに励んでおり個人ブログとQiitaに合計100記事以上を投稿
- ドキュメント修正のOSS活動にも取り組む
実務経験は短いものの、アウトプットやOSS活動へ積極的に取り組んでいる点は強みだと自負しています。
幅広くいろんなことを少しずつ経験できている点に関しては、現職に感謝しかありません。
転職ドラフトに参加した結果
複数回のドラフトに参加していたため、そのサマリーをまとめます。
- 参加回:2024年5月、7月、9〜12月の計6回
- 指名数:計42件
- 指名金額:平均668万円
- 選考に進んだ企業:12社
- 最終面接まで進んだ企業:5社
- 最終面接での不合格:2社
- 最終面接を辞退:1社
- 内定:2社(720万円と600万円)
指名金額は最低でも600万円以上でした。
5月や7月の指名は600〜650万円の指名がほとんどですが、回を重ねてレジュメをブラッシュアップしていくうちに700万円以上の指名も増えてきました。
ですが、700万円の指名をくれた会社は1次面接でお見送りになってしまうことが多かったです。
このことから、自分の相場はだいたい600万円台の前半なのかなと思いました。
※ちなみに転職先の会社は620万円での指名でしたが、オファー面談時に720万円へ増額してくれた経緯があります。
大半の指名は知名度の低い小規模スタートアップからでしたが、いわゆるメガベンチャーやそれに準ずる企業からの指名も5件ほどありました。
転職ドラフトに参加してみた感想
実際に参加してみた感想をまとめます。
- ちゃんと対策をすればそれなりの確率で内定までたどりつける
- 90%ルールは個人的には微妙
- 他の参加者のレジュメが見られるのは貴重
- いろんな企業を知れて楽しい
1. ちゃんと対策をすればそれなりの確率で内定までたどりつける
自身の経験がきちんと言語化ができていればそれなりの確率で内定を獲得できると感じました。
指名をもらう際は必ず指名理由も書いてもらえるため、それをヒントに改善できるからです。
最初のドラフトではダメでも、複数回のドラフトに参加し面接対策をブラッシュアップしていけば、経験が浅くとも大きく収入を上げるチャンスはかなりあると思います。
未経験時代のドラフト参加
実はぼく、未経験からエンジニア転職を目指している時代にも転職ドラフトを利用していました。
当時は450〜500万円で指名こそもらえるものの内定まではたどり着けなかったです。
そのため「指名はもらえるけどそこから内定まで到達するハードルはかなり高い」という偏見を持っていました。
今回も指名をもらった時点では「どうせ内定までいくのは不可能」と思って臨んでいたのです。
2. 90%ルールは個人的には微妙
転職ドラフトには提示金額の90%を下回る額での採用はNGとされています。
これは逆にいうと、10%は下がる可能性があるということです。
個人的には、10%の下落を許容するよりも「提示した金額以上での採用 or 不採用」の2択の方がシンプルでわかりやすいと感じました。
3. 他の参加者のレジュメが見られるのは貴重
一部の参加者はレジュメを閲覧可能にしてくれています。
指名がたくさんきているエンジニアのレジュメを見て「なるほど、こういう内容が評価されるのか!」と分析できるのは貴重だと思いました。
4. いろんな企業を知れて楽しい
転職先の会社も正直に言って指名をもらうまでは知りませんでした。
指名をきっかけにいろいろ調べているうちにどんどん惹きつけられていったのです。
選考へ進まなかった企業に対してもカジュアル面談で話を聞くうちに「自分がもう1人いたら入社してみたい」と思うことが多々ありました。
こういった良質な企業が参加しているのも転職ドラフトの魅力だと思います。
転職ドラフトを活用して市場価値を高めていく方法
ここからは、転職ドラフトを活用して市場価値を高めていく方法を経験に基づいて書いていきます。
結論: とりあえず参加してみてフィードバックサイクルを回す
準備に時間をかけず、とりあえず参加してみて反応を確認するのが最も手っ取り早いです。
転職ドラフトは無料で何度でも参加できるのが最大の魅力だからです。
参加しつつその結果を受けて改善していく方が圧倒的に効率的だし実践的です。
それにどれだけ万全の準備をしたつもりでも、最初の何社かは必ず落ちると思った方が良いです。
「どうせ最初はうまくいかない」という前提のもと、アジャイルで進めていきましょう。
改善の具体例
以下のようにボトルネックを特定するつもりで1つずつ改善を続けていくことで、内定を獲得できるようになるはずです。
- 1社だけ指名をもらえた
→ 指名理由から何が刺さったか分析してレジュメをブラッシュアップ - 指名はもらったけどコーディング試験で落ちてしまう
→ LeetCodeなどで問題を解く - レジュメの深掘りがうまく答えられない
→ 当時の資料を見返して意思決定のプロセスを言語化しておく - プロダクトの規模感を伝えられない
→ リクエスト数やテーブル数を把握しておく - プロダクトの課題を聞かれて答えられない
→ 話せるよう準備する
ぼくの体験談
複数回のドラフトに参加して一番ブラッシュアップできたのは「最も大変だったプロジェクト」の説明です。
「苦労した点」や「こだわったポイント」「なぜその設計を選択したか?」などの深堀り質問に対して全く答えられませんでした。
いま思えば過去の実装をなんとなくで真似していたんだと思います。
そこで当時のPRやドキュメントを見返し、苦労した点や考慮事項・設計における他の選択肢、意思決定のプロセスなどをNotionにまとめておきました。
その結果、深掘りにも耐えられるエピソードとなったのです。
複数回参加するデメリット
複数回参加したところでデメリットや問題は全くありません。
強いて言えば多少凹むくらいです。
ですが、たとえ内定までたどりつけなくても、答えられなかった内容を学習すればスキルアップにつなげられます。
転職ドラフトは最高のアウトプットの機会を提供してくれるのです。
おわりに
最後に、ぼくが肝に銘じている言葉を記します。
スキルや経験が豊富だから市場価値や収入が上がるのではない。市場価値や収入を上げようと常に意識するからスキルや幅広い経験が手に入る。
「まだ経験が浅いから」とか「まだ準備が不十分だから」と先延ばしにせず、まずは一度参加してみてはいかがでしょうか?
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